こんにちわ「カードローンのいろは」管理人の良太です。
ここでは、おまとめローンの5つのデメリットを紹介します。
「おまとめローン」は、「1本化ローン」や「借り換えローン」とも言われ、借金返済に苦しむ方にとっては、メリットばかりのように思われています。
しかし、この「おまとめローン」はメリットばかりではありません。
メリットだらけに思える「おまとめローン」に、どんな落とし穴があるのでしょうか?
今回は「おまとめローン」のデメリットや注意点について解説します。
おまとめローンのデメリット5つ
1. まさかの借金が増える?
「おまとめローン」にすると「借金が増える」可能性があります。
借金を減らすための「おまとめローン」が、どうして借金を増やしてしまうのでしょうか?
金利が上がる場合がある
小口(少額)の借り入れは、おまとめによって金利が上がってしまう場合があります。
例えば、
- A社:年18.0%で10万円
- B社:年18.0%で10万円
- C社:年15.0%で30万円
の借り入れ残高があるところに中小の消費者金融のD社から「年18.0%で50万円」の案内がきたとします。
借金を1つにまとめたいからと、金利を考えずに借り入れしてしまうと、C社分の30万円まで年15.0%から年18.0%になってしまうのです。
合計で100万円を超えない借り入れの場合、単にまとめるだけでは、利息制限法の上限金利まで金利が上がってしまう可能性があります。
おまとめローンを契約してみたら、前に借りていたところの方が金利が低かった・・・なんていうことのないように、まずは金利をよく確認して、できれば金利が一番低い消費者金融を検討しましょう。
支払い総額が増えることも
実は、1本化して金利が下がったからと月々の支払い額を少なくしてしまうと、支払い総額が増えるという恐ろしい結果を招くことがあるのです。
月々の支払い額が減れば、その分、元本への充当分が減り、支払い期間は延びてしまいます。
金利は支払い後の残高に加算されるので、月々の支払い額を減らすことで、支払い総額が当初よりも増えてしまうのです。
下記のシミュレーションで見てみましょう。
複数から合計100万円で年15.0%の借り入れがあり、月々40,000円の支払いをしていると仮定します。
借入「100万円」金利「年15%」月々「40,000円」の場合
回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 40,000円 | 27,500円 | 12,500円 | 972,500円 |
2 | 40,000円 | 27,844円 | 12,156円 | 944,656円 |
3 | 40,000円 | 28,192円 | 11,808円 | 916,464円 |
☟ | ||||
30 | 40,000円 | 39,427円 | 573円 | 6,434円 |
31 | 6,514円 | 6,434円 | 80円 | 0円 |
累計 | ① 1,206,514円 | 1,000,000円 | 206,514円 | 0円 |
借入「100万円」金利「年11%」月々「40,000円」の場合
回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
1 | 40,000円 | 30,834円 | 9,166円 | 969,166円 |
2 | 40,000円 | 31,116円 | 8,884円 | 938,050円 |
3 | 40,000円 | 31,402円 | 8,598円 | 969,648円 |
☟ | ||||
28 | 40,000円 | 39,448円 | 552円 | 20,816円 |
29 | 21,006円 | 20,816円 | 190円 | 0円 |
累計 | ② 1,141,006円 | 1,000,000円 | 141,006円 | 0円 |
借入「100万円」金利「年11%」月々「26,000円」の場合
回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
1 | 26,000円 | 16,834円 | 9,166円 | 983,166円 |
2 | 26,000円 | 16,988円 | 9,012円 | 966,178円 |
3 | 26,000円 | 17,144円 | 8,856円 | 949,034円 |
☟ | ||||
47 | 26,000円 | 25,614円 | 386円 | 16,557円 |
48 | 16,708円 | 16,557円 | 151円 | 0円 |
累計 | ③ 1,238,708円 | 1,000,000円 | 238,708円 | 0円 |
月々の返済額がそのままなら支払い総額は減る
上記は、合計100万円で月々支払い額40,000円の借り入れを、上限金利の年15.0%から年11.0%の商品に1本化した場合のシミュレーションです。
金利が4.0%も低くなっているので、今まで通り毎月40,000万円ずつ払っていけば、支払い総額は65,508円も安くなります。
月々の返済額を減らすと支払い総額が増えてしまう
それでは、年11.0%で月々の支払い額を26,000円に下げてみましょう。
すると、なんと金利が4.0%も低くなっているのにも関わらず、年15.0%で毎月40,000円の返済をしていた時よりも、支払い総額は32,194円も増えてしまうのです。
この場合、返済回数は31回払いから48回払いになり、17回多くなります。
つまり、ローンの1本化で、金利とともに月々の支払い額まで下げてしまうと、支払い期間が延び、逆に支払い総額(利息)が増えてしまうのです。
2. 繰返しの利用ができない
おまとめローンは返済のみ
「おまとめローン」は、借金をまとめることで負担を軽減する、返済のためのローンです。
通常のカードローンは、返済をしながらも限度額内であれば繰返しの利用ができます。
しかし「おまとめローン」は、返済のための商品ですので、新たな借り入れはできず、返済のみとなります。
カードローンを繰返し利用して、生活を成り立たせている方には、おまとめローンは不向きです。
返済のみの利用ならおまとめローンがぴったり
2010年6月に施行された「総量規制」より以前に、既に収入の3分の1を超える借り入れをしている方は、おまとめローンがおすすめです。
この場合は、もう返済のみの利用になるので、金利の低い商品に1本化することで、負担を軽減できる可能性が高いです。
ただし、後ほど説明しますが「過払い金」が発生する場合は、まとめてしまうとメリットにならない可能性がありますので注意が必要です。
⇒ おまとめローン|みずほ銀行とレイク返済を一本化した体験談
3. 審査に通りにくい!
おまとめローンの審査は、通常のカードローンと比べると厳しいです。
おまとめローンは複数社からの借り入れをまとめるので、借り入れ総額が大きくなります。
貸す側からすれば、1本にまとめて総額が大きくなれば、大きな利息収入になります。
今まで他社に支払われていた利息を、すべて自社だけが受け取れるのですから、大きな利益になるわけです。
それなら審査は簡単なのでは?と思うところですが、そう甘くはありません。
金額が大きいため貸す側にもリスクがある
貸す側にとっては、いつのまにか借金が増えてしまい、支払いが難しくなった人の借金をまとめることは、リスクが伴います。
- さらに借金が増えてしまうのではないか?
- そのうち支払いができなくなるのではないか?
こんな心配が出てきます。
しかも、おまとめローンは大口のため、もしも支払えなくなった時の損失は、通常のカードローンより大きくなります。
そのため貸す側も、利息収入は欲しいが、できるだけリスクは避けたいので、審査には慎重になるのです。
それでは次に、おまとめローンの審査を受ける時に注意するポイントを挙げます。
多重債務でも毎月きちんと返していれば高評価
貸金業者は、多重債務に見えても、毎月きちんと支払いを続けている人には、喜んで貸したいものです。
他社からの借り入れ状況を見た時に、件数が多くて借り入れ残高が少ない人よりも、件数が少なくて借り入れ残高が多い人の方が、審査での評価は高くなります。
大きい限度額で借りられるということは、それだけ信用があると判断されるからです。
おまとめローン審査に通りやすい人の特徴は「おまとめローンの審査」で解説しています。
問い合わせ件数に気をつけよう
現在、借り入れしている貸金業者で1本化するとしても「審査」は必要です。
審査の際にチェックされる信用情報の中で、「問い合わせ件数」には注意しましょう。
どこの条件が良いかを知りたくて何社にも申込みをしてしまうと、信用情報に「問い合わせをした事実」が記録されてしまいます。
問い合わせ記録は、半年間は信用情報機関に登録されるため、半年以内に2件~3件以上の問い合わせをすると、債務が増える危険があるとして敬遠されてしまいます。
信用情報では、新規の申込みなのか、増額の申込みなのか、再度の申込みなのか、まとめの申込みなのか、申込みの種類までは分かりません。
4. おまとめ時の過払い金返還請求でブラックに?
債務整理とみなされる場合がある
おまとめローンを組む際に過払い金返還請求をしたばっかりに、ブラック入りしてしまうことがあります!
払い過ぎた利息を返してもらうのは当然の権利であると、過払い金返還請求は法律で認められています。
しかし、過払い金の返還は手続きが複雑なので、弁護士や司法書士に依頼することになり、「債務整理」とみなされる場合があるのです。
過払い金返還請求とは?
多く払いすぎた分を返してもらう
払い過ぎた利息は「過払い金」として返還請求できます。
これはすべての人に当てはまるわけではありませんが、当てはまる場合は、知らないとハッキリ言って損をします。
2010年6月に貸金業法の改正が施行がされ、年20%から年29.2%の間の「グレーゾーン」と呼ばれる金利がなくなりました。
そのため、利息制限法で定めている金利以上での契約、取引があった場合には、利息制限法の上限金利の年15.0%~20.0%で計算し直します。
その際に、多く払っていた利息分を、過払い金として返還請求できるのです。
10年の時効
過払い金の時効は、最終返済から10年以内となっています。
但し、同じ貸金業者から再度の借り入れをしている場合、タイミングや状況によっては、時効や対象金額が変わるので注意が必要です。
過払い金は完済してからでも請求できる
過払い金が発生していないかチェック
もしあなたが、2010年6月の貸金業法の改正以前の取引で、利息制限法の上限より高い金利で借り入れしていれば、過払い金が発生しています。
利息制限法の上限金利は以下の通りです。
借入金額 | 上限金利 |
10万円未満 | 年20.0% |
10万円以上100万円未満 | 年18.0% |
100万円以上 | 年15.0% |
おまとめ予定の借り入れを過払い金で完済できる場合も
過払い金は、完済した後でも、時効の前であれば請求できます。
確実に過払い金が多い場合は、支払い中の借り入れは相殺され、なおかつ過払い金は返還されます。
「おまとめ」予定の借り入れがすべて過払い金対象で、過払い金の方が残高を上回っているのであれば、全額完済できるので、わざわざおまとめする必要はありませんよね。
以前は、過払い金の返還請求をすると、信用情報で金融事故扱いとされ、ブラック入りでした。
しかし現在では、過払い金の請求は当然の権利となっているので、借り入れ残高より過払い金の方が上回っているのであれば、ブラック扱いはされなくなりました。
⇒ キャッシング・ローン審査における信用情報・信用情報機関とは?
残金が残ると「ブラック」扱いに
過払い金を請求し相殺するつもりだったのに、残金が残ってしまった場合は「債務整理」の扱いになってしまいます。
つまり、5年間は記録が消えないブラックの状態になります。
おまとめローンで完済してからでも過払い金の返還請求はできますので、もし残金が残ってしまう心配がある場合は、CMでお馴染みの無料相談をおすすめします。
たとえもう借金するつもりはなくても、ブラックになるのは嫌ですよね。
ちなみに消費者金融カードローンの「SMBCモビット」はもともと上限金利を守っていたので、過払い金はまずでないでしょう。
5. 恐怖!新たな借金が増える?
借金が減ったように錯覚してしまう
おまとめローンを利用すると、新たな借金を増やしてしまう恐れがあります。
これは意識の問題なので個人差がありますが、おまとめローンを組んで支払いが楽になると、
「あれ?借金が減った?」というような感覚に陥る場合があるからです。
特に月々の支払い金額が少なくなると、借金の重さが軽くなって、借金が減ったように錯覚してしまうのです。
新たに借り入れしてしまう
おまとめローンは、返済のみの商品ですので、新たな借り入れはできません。
そのため、完済したはずの貸金業者から、新規の借り入れや再度の借り入れをしてしまうことがあります。
審査で信用情報を見れば、借り入れをまとめたことは分かってしまいますが、支払いの遅延などがなく、総量規制内で問題がなければ、新規の借り入れも、再度の借り入れも、審査には通ります。
増額という誘惑
さらに小口(少額)の借り入れで審査に通れば、次は「増額」という誘惑があります。
おまとめローンの審査の際にも、借り入れ総額よりも多めの金額で枠が取れる可能性もあります。
「とりあえず枠を増やす」はNG
カードローンを利用したことがある方は分かると思いますが、増額の案内が届くと自分の貯金が増えたような感覚で嬉しくなってしまいますよね。
これは「もっと借金を増やしませんか?」という案内なのは明らかなのですが、お金に困っている時は、なかなか冷静に考えるのは難しいものです。
すぐには借りないけれど、今後のために枠だけとっておこうと思っていたのに、気がつくと限度額いっぱいに借り入れしていたなんてことも。
完済後は元の借り入れ先との契約を解約しよう
要するに「借金を増やさない!」というあなたの意志が一番重要なのですね。
新たな借金を増やさないために、おまとめローンで完済したら、元の借り入れ先との契約は必ず「解約」しましょう。
⇒ 借り換えとおまとめローンの違い|メリット・デメリットは?
おまとめローンのメリット4つ
ここまでデメリットを挙げてきましたが、とはいっても、複数の借り入れが「おまとめローン」で1本化できるのは魅力的ですよね。
もちろん「おまとめローン」にはメリットもあります。
1. 支払い総額が減る!
おまとめを考えているということは、借り入れ件数と金額が多いのではないでしょうか?
金額が多ければ、支払う利息も多くなります。
おまとめローンで今よりも低い金利の商品にすれば、支払い金額は減ります。
返済シミュレーションで見てみましょう。
50万円ずつの借り入れが2社(それぞれA.年18.0%、B.年17.0%)で合計100万円の借り入れがあると仮定します。
借入「100万円」金利「年18.0%・年17.0%」月々「40,000円」の場合
A. 借入「50万円」金利「年18.0%」月々「20,000円」
回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
1 | 20,000円 | 12,500円 | 7,500円 | 487,500円 |
2 | 20,000円 | 12,688円 | 7,312円 | 474,812円 |
3 | 20,000円 | 12,878円 | 7,122円 | 461,934円 |
☟ | ||||
31 | 20,000円 | 19,539円 | 461円 | 11,206円 |
32 | 11,374円 | 11,206円 | 168円 | 0円 |
累計 | 631,374円 | 500,000円 | 131,374円 | 0円 |
B. 借入「50万円」金利「年17.0%」月々「20,000円」
回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
1 | 20,000円 | 12,917円 | 7,083円 | 487,083円 |
2 | 20,000円 | 13,100円 | 6,900円 | 473,983円 |
3 | 20,000円 | 13,286円 | 6,714円 | 460,697円 |
☟ | ||||
31 | 20,000円 | 19,699円 | 301円 | 1,572円 |
32 | 1,594円 | 1,572円 | 22円 | 0円 |
累計 | 621,594円 | 500,000円 | 121,594円 | 0円 |
AとBの合計
借入合計 | 返済額合計 | 元金合計 | 利息合計 | 残高 |
A+B | ① 1,252,968円 | 1,000,000円 | 252,968円 | 0円 |
借入「100万円」金利「年15.0%」月々「40,000円」の場合
回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
1 | 40,000円 | 27,500円 | 12,500円 | 972,500円 |
2 | 40,000円 | 27,844円 | 12,156円 | 944,656円 |
3 | 40,000円 | 28,192円 | 11,808円 | 916,464円 |
☟ | ||||
30 | 40,000円 | 39,427円 | 573円 | 6,434円 |
31 | 6,514円 | 6,434円 | 80円 | 0円 |
累計 | ② 1,206,514円 | 1,000,000円 | 206,514円 | 0円 |
借入「100万円」金利「年11.0%」月々「40,000円」の場合
回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
1 | 40,000円 | 30,834円 | 9,166円 | 969,166円 |
2 | 40,000円 | 31,116円 | 8,884円 | 938,050円 |
3 | 40,000円 | 31,402円 | 8,598円 | 906,648円 |
☟ | ||||
28 | 40,000円 | 39,448円 | 552円 | 20,816円 |
29 | 21,006円 | 20,816円 | 190円 | 0円 |
累計 | ③ 1,141,006円 | 1,000,000円 | 141,006円 | 0円 |
上記は、合計100万円で毎月支払い額40,000円の借り入れを、(A)年18%と(B)年17%から年15.0%と年11%の商品に1本化した場合のシミュレーションです。
支払い金額は、すべて月々40,000円とします。
まとめるだけで支払い総額が減る
1社にまとめると、自動的に利息制限法で年15.0%になるので、まとめるだけで46,454円も支払い総額が減ります。
(利息 252,968円 ー 206,514円 = 46,454円)
金利が低い商品ならさらに減る
さらに条件の良い年11.0%の場合と比較してみましょう。
こちらはなんと111,962円も減るので驚きですよね。
(利息 252,968円 ー 141,006円 = 111,962円)
ただしこれは、あくまで月々の支払い額が当初と変わらないというところがポイントです。
もし月々の支払いが苦しいということであれば、消費者金融のサイトの返済シミュレーションを活用してみましょう。
返済シミュレーションでは、月々の支払い額を減らして、かつ支払い総額も減らせる金額を見つけられます。
⇒ おまとめローン徹底比較!低金利なのはどこ?審査が甘いのは?
2. 支払いがラクになる!
手間が減る
「おまとめローン」にすることで、支払いの手間が減ります。
借り入れ件数が多いと、毎月の支払いが大変です。
中小の消費者金融はコンビニATMを使えないことが多い
大手消費者金融は、自動で銀行の口座引落しにできたり、ローンカードでコンビニATMから入金が出来ます。
しかし、中小の消費者金融はローンカードがなく、自分で手続きをする「銀行振込みのみ」となっています。
何度も銀行に行かなくて済む
もし支払日がすべて同じであれば、手続きにそれほど手間はかかりませんが、支払い日が違っていれば、何度も振込み手続きをする手間がかかります。
また、支払日前に振込み手続きを済ませておけば問題はありませんが、仕事をしていると、平日の銀行の営業時間内の振込みは難しい場合もあります。
焦って手続きを間違えてしまえば、さらに手間が増えますし、うっかり手続きを忘れて延滞金が発生してしまったということにもなりかねません。
振込み手数料が減る
「おまとめローン」で支払いを1本化することで、振込み手数料を減らせます。
手数料は1回の金額は少額ですが、積み重なると大きな負担になります。
例えば、銀行ATMから振込みする場合の手数料は、1件あたり220円で、時間外手数料の110円もプラスされれば、合計324円です。
これが月に3件あれば972円、年間では11,664円になります。
銀行の金利がマイナス金利の今の世の中では、これはかなり痛い出費です。
3. 借金を把握しやすい!
1本化することで把握しやすくなる
借り入れを1本化することで、借り入れ総額や利息、返済額をより把握しやすくなります。
今後の返済計画をきちんと立てておかないと、自分がどのくらいまで返済をしているのか、あとどのくらい返済をしなくてはいけないのか、分からなくなってしまいます。
これが何件もの借金になると、把握するのはさらに大変です。
きちんと把握をしておかないと、うっかり支払日を忘れて延滞なんていうことにもなってしまいます。
借り入れを1本化することで、把握するのが1社からの借り入れのみになるので、複数から借り入れしている時よりも把握しやすくなります。
返済シミュレーションを活用しよう
返済シミュレーションを活用すれば、支払い総額のうちの元金充当額、利息、支払後の残高が分かります。
支払い金額や金利を入力すれば、返済回数や利息の変化が目に見えるので、検討しやすくなっています。
特に大手消費者金融の「プロミス」の返済シミュレーションは、分かりやすいのでおすすめです。
4. 気持ちもラクになる!
借り入れを1件にまとめれば、多重債務のストレスから解放されます。
何件も借り入れをしていると、件数が多ければ多いほどストレスが溜まります。
おまとめローンで借金を1本化すれば、その1件のことだけを考えればよいので、先の見通しも立てやすくなります。
また「怪我をして返済が遅れてしまう」とか「出先で提携先ATMが分からない」など、返済時に何か問題が発生しても、1社のみに相談すればよいので気持ちも楽です。
ところで話は変わりますが・・・
とても便利な「おまとめローン」にもデメリットがあることは、お分かりいただけたと思います。
ところで話は変わりますが、おまとめローンに関して違うお話をしたいと思います。
「SMBCモビット」はおまとめに不向き
実は、カードローンをまとめるのに向かない貸金業者があります!
それは、「SMBCモビット」です。
SMBCモビットといえば、
- 年利3.0%~18.0%
- 限度額800万円
- Web完結申込み
- WEB完結なら電話連絡なし
- 店舗なし
(2018年5月時点での調査に基づく)
と、テレビCMでもかなりお馴染みの消費者金融カードローンですよね。
SMBCモビットにはおまとめ専用の商品がない
なぜおまとめに向かないのか?というとSMBCモビットは「おまとめや借り換え専用の商品がない」からなんです。
限度額が800万円もあれば充分では?と思うかもしれませんが、「総量規制」が問題になってきます。
総量規制の対象になってしまう
総量規制対象のSMBCモビットで800万円の申込みをするには、なんと年収が2,400万円必要ということになります。
一般家庭ではありえない金額ですね。
おまとめ専用の商品があれば、総量規制の例外に該当するので、年収の3分の1以上の借り入れが可能ですが、SMBCモビットには残念ながらおまとめ商品がありません。
そのため、おまとめ目的の借り入れには向いていないのです。
おまとめローン詐欺に注意
「おまとめローン詐欺」には注意が必要です。
おまとめローンを希望している方は、多重債務者が多く、精神的にかなり焦っている状況です。
そこを狙うのが「おまとめローン詐欺」です。
おまとめローン詐欺は、大手消費者金融ではなく、中小の消費者金融への申込み者を狙ってきます。
多重債務者は大手消費者金融を諦める傾向があるので、どこからか個人情報を入手して、中小の消費者金融を語って「おまとめや借り換え」といった誘い文句で勧誘してきます。
手数料を騙し取る
かなり一般的な手口ですが「おまとめローン詐欺」では、先に手数料や手付金を支払わせて騙し取ります。
振込みが確認出来ると、その後一切連絡が取れなくなります。
騙し取る手数料の金額は数万円なので、警察へ被害届を出すのは大袈裟だと泣寝入りをする人もいます。
連絡にはプリペイド式の携帯電話を使用してきます。
連絡先電話番号が090や080で始まる場合は、詐欺である可能性が高いので注意しましょう。
⇒ 会社に(誰にも)バレずにお金を借りる方法|在籍確認と郵送物に注意
契約書を書かせる
契約書にサインする時は、特に注意が必要です。
詐欺の場合、実際におまとめの貸付けはするものの、理不尽な要求の契約書にサインをさせます。
契約時にはそんな説明は一切ないのですが、よく読むと確かに記載があるのです。
契約書は、字が小さく内容も難しいので敬遠しがちですが、どんな契約書でもよく読んで内容をしっかり確認しましょう。
毎月手数料を取る
おまとめは自分でしたにも関わらず、実は影で融通したのだと信じこませ、年間契約として毎月一定の金額を請求する詐欺があります。
おまとめローンで何回か審査に落ちていると、騙されやすい手口です。
ヤミ金の場合
ヤミ金は、おまとめをするのではなく、法定金利を超える金利で貸付けをします。
これは違法なので、すぐに訴えましょう。
さらに借金を増やす
電話やDMで借金のおまとめを勧誘し、連絡が来ると、なんと他の消費者金融に申込みをさせる手口があります。
「返済の実績が必要」といった説明で被害者をだまし、手数料として履歴が残らない小包やレターパックで送金依頼をしてきます。
「おまとめローン詐欺」は、この他にもいろいろなパターンがあり、あの手この手で騙してくるので、詐欺被害は後を断ちません。
少しでもおかしいな?と思ったら、警察や弁護士に相談しましょう。
まとめ
「おまとめローンのデメリット」は、知らないと損をしてしまうものばかりです。
もちろん借金はないに越したことはないのですが、「どうしても急な出費で困ったけれど、借金できたおかげで助かった!」という方もたくさんいらっしゃるはずです。
しかし、借金は慢性化すると、どんどん感覚が麻痺してしまいます。
借り入れする前に返済のことまでしっかり考えて、計画的に利用しましょう。
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