こんにちわ「カードローンのいろは」管理人の良太です。
住宅ローンや車のローンでは「〇年ローン」などと呼び、「あと何年分の支払いが残ってる…」という話を耳にするかたも多いでしょう。
ところがカードローンでは、あと何年分の支払いが残っている、という言い方をしませんよね。
それどころか、返済が終わっていないのに、追加の借り入れができたりもします。
このページでは、消費者金融や銀行系カードローンの「返済期間(期限)」について、詳しく解説します。
カードローンの返済期間(期限)
大手消費者金融・銀行系のカードローンの返済期間表
消費者金融や銀行系のカードローンにも、「返済期間(期限)」はあります。
カードローンの「返済期間(期限)」は契約時にかわす契約書「金銭消費貸借契約書」に記載されていて、金融機関によって返済の設定期間が異なります。
カードローン | プロミス | アイフル | アコム | みずほ銀行カードローン | 三井住友銀行カードローン | 三菱UFJ銀行バンクイック |
借り入れ期限 | 最終借入後原則最長6年9ヶ月・1~80回 | 借入直後最長14年6ヶ月・1~151回 | 最終借入日から最長9年7ヵ月・1回~100回 | 1年(原則として、審査のうえ自動更新) | 5年毎(当初契約日より5年後の応当日)の自動更新 | 1年(原則として、審査のうえ自動更新) |
消費者金融の返済期間は、ほとんどが6年以上で、銀行系のカードローンでは1年が一般的です。
この「返済期間(期限)」は限度額内で繰り返し利用しても、延びることはありません。
目的ローン(住宅ローン)の場合
住宅ローンは繰り返し利用できるカードローンとは契約形態が異なり、契約の際に毎月支払う金額と期間を決めて、その計画通りに返済を行います。
これを「証書貸付」といい、最初に全額融資を受け、その後は返済のみを続けていきます。
返済期間や金額など詳細が全て契約書に記載されていて、追加融資を希望する場合は、その都度契約が必要になります。
そのため住宅ローンでは「あと◯年のローンが残っている」という言い方になるのです。
繰り返し利用できるカードローンでは、追加借り入れができてしまうので、明確な完済時期は決まっていません。
カードローンの返済期間を過ぎるとどうなる?
消費者金融の返済期間はほとんどが6年以上なので、これだけの猶予があれば、確実に完済できるでしょう。
しかし、銀行系のカードローンの返済期間はほぼ1年と返済期間が短いところが多数です。
カードローンの返済期間を過ぎるとどうなるのかを解説します。
通常は自動更新
自動更新は貸す側に利益がある
返済期間内に支払いができなかったらどうしようという心配をする必要はありません。
実はカードローンの「返済期間(期限)」は取り引きなどに問題がない限りは自動更新されるのです。
銀行系のカードローンなどは1年と返済期間が短くても、自動で更新されるので、慌てることはありません。
なぜ自動更新で利用できるのかというと、貸す側の利益にポイントがあります。
より多くの利息を稼げる
長く利用できるということはそれなりに優良顧客なので、貸し倒れになるリスクも低いです。
貸す側は優良顧客に長く利用してもらえれば、安心してより多くの利息を受けとることができます。
そのため、自動で更新されていくのです。
追加で借り入れしたらどうなるの?
追加で借り入れをしても、返済期間は更新されません。
カードローンでは契約時に設定された限度額内であれば、原則的に繰り返しの利用が可能です。
その度に返済期間が延長されることはありません。
しかし限度額自体が増額する場合は、審査と契約に伴い返済期間が延長する場合もあります。
カードローンの返済期間が更新できない場合
カードローンの返済期間が更新できない場合とは、どんな場合なのでしょうか?
取り引きに問題がある
カードローンの取り引き中に、問題があると更新できない場合があります。
延滞がある
例えば毎回何日も延滞が続いたり長期で延滞した場合を考えみましょう。
返済能力に問題があるとして、今後取り引きはしたくないと思いますよね。
他社での取り引きも同様です。
きちんと返済をしていないと、自動更新どころか、一括請求の恐れもあるので返済はきちんとしましょう。
遅れる場合は必ず連絡を
1日や2日程度の遅れであれば、それほど心配することはありませんが、あなたの信用情報に延滞情報が登録されますので、他社の取り引きや他のローン審査に影響する可能性はあります。
万が一遅れてしまう場合や、遅れてしまったら必ず連絡を入れましょう。
⇒ キャッシング・ローン審査における信用情報・信用情報機関とは?
他社の借り入れ増加
多重債務者になる恐れ
他社の借り入れが増加していると、自動更新できない場合があります。
カードローンでは、与信審査を定期的に行っています。
カードローンのように、決められた限度額の枠の範囲内で繰り返しの借り入れをする(包括契約)には、「法定途上与信」が義務付けられています。
これは借り入れ残高によって定期的に信用情報をチェックするということで、これとは別に途上与信の審査もあります。
そのため貸す側は、与信の際に他社での債務が増えていれば多重債務者になる恐れがあるとして、自動更新をしないという選択ができます。
総量規制に引っかかる
もちろん与信審査で、借り入れ金額が収入の3分の1を超えていれば総量規制により消費者金融での借り入れは一切できなくなります。
最近では銀行系のカードローンでも自主規制を行っているので、借り入れ件数や金額の増加でカードの利用がSTOPする確率は高いです。
他社の借り入れ増加は、今後の返済能力に関してマイナス要素となります。
更新ができなくなる可能性も充分ありますので、注意しましょう。
カードローン返済期間を短くするポイント3つ
カードローンの支払い利息は日割り計算なので、返済期間が短ければ短いほど、支払い総額は少なくすみます。
1.できれば一括返済
一番お得に返済できるのは「一括返済」です。
当たり前の話ですが、一括返済してしまえばその後の利息は支払う必要はありません。
金利18.0%で50万円を借りたケースで比較
例えば年18.0%で50万円を借り入れて、翌月に一括で支払う場合と、5年かかってを支払う場合をくらべてみましょう。
翌月に一括の場合は総額は507,397円なので、利息は7,397円です。
5年かけて支払う場合は、毎月12,696円の支払いで総額は761,781円です。
支払う利息は261,781円で、その差は35倍もあります。
借り入れした元金は同じ50万円なのに、この差は大きいですよね。
短期間の借り入れなら無利息サービスがある業者を
上記の例は極端な例ではありますが、返済期間が長ければ毎月の負担は軽くすむ反面、支払い利息はどんどん増えていくことになるのです。
ちなみに大手消費者金融などでは、無利息期間のサービスを設けている会社があるので、短期間の借り入れであれば大手消費者金融を選ぶのもお得です。
⇒ 無利息期間がある人気カードローン特集【初めてお金を借りるアナタへ】
2.積極的に追加返済
支払い増額または追加振込で返す
ところが一括返済はなかなか難しい!というのが現状です。
なかなか返せるあてがないからこそのカードローン、という方がほとんどでしょう。
一括返済ができない場合は、追加の返済を積極的にしていきましょう。
追加返済とは随時返済や任意返済とも呼ばれていて、毎月の返済とは別に多めに返済することを言います。
返済方法は会社や銀行によって異なり、毎月の支払い金額を増額したり、好きなときにATMや銀行振り込みをするなど様々です。
振込手数料がかからない方法で
追加の返済ぶんは、元金へと充当されるので返済した金額分残高が減ります。
1,000円でも余裕がある場合は、積極的にどんどん追加返済をしましょう。
追加返済をすればするだけ、返済期間は短くなります。
住宅ローンとは異なり、追加返済や一括返済に関して借り入れ先への手数料はかかりませんが、追加返済の際の振り込み手数料などは返済方法によって異なるので、無料の方法を選ぶようにしましょう。
⇒ プロミスはATM・コンビニ利用が便利!手数料を無料にできる方法を解説
3.止めるべきは、延滞!追加借り入れ!
3つめのこちらも重要です。
それは絶対に避けたいポイントが2点あります。
延滞は遅延損害金が発生する
延滞は信用情報に登録されるデメリットだけでなく、延滞の際に「遅延損害金」が発生します。
遅延損害金とは延滞した際のペナルティーみたいなもので、通常の利息にプラスして支払わなければいけません。
ほとんどの遅延損害金は、上限金利ギリギリの年20.0%で設定されています。
遅延損害金は、延滞した日数分の利息が単純に増えるだけだと勘違いしている方もいますが、実際には通常の利息にプラス遅延損害金を支払わなければならないのです。
つまり延滞はすればするだけ損ですし、完済からも遠ざかっていきます。
追加借り入れは業者の思うツボ
追加の借り入れもおすすめしません。
借り入れは返済とは逆の行為なので、借り入れをすればそのぶん返済からは遠のきます。
返済して残高を減らしても、借り入れを繰り返していればいつまでたっても返済は終わりません。
貸す側にとっては、返済は長くしっかりとしてもらうことで利益を出したいので優良顧客となりますが、逆にあなたにとってはすべてマイナスになっているということをよく理解しましょう。
まとめ
カードローンには返済期間があります。
しかしほぼ自動更新になるので、完済できるかに関しては、延滞や借り入れが増えない限りは心配はいらないでしょう。
何よりも気をつけたいのは、返済期間が延びてしまうことです。
延びれば延びたぶんだけ、支払わなければいけない利息は増えます。
各社の返済シミュレーションを積極的に利用して、なるべく返済期間を短縮しお得に完済をしましょう。