こんにちわ「カードローンのいろは」管理人の友美です。
総量規制とは「年収の3分の1を超えた貸付はしてはいけない」という貸金業法のルールです。
もしアナタが消費者金融からお金を借りる時は、原則として年収の3分の1以上を借りることはできません。
では、年収の3分の1以上のお金を借りる時はどうすれば良いのでしょうか?
このページでは総量規制の「対象(消費者金融・信販会社からの借入・クレジットカードのキャッシング枠)」以外の「総量規制対象外」について解説します。
総量規制の「対象外」となる借り入れ
総量規制の「対象外」となる借り入れは主に以下の4つです。
クリックすると該当の解説の箇所に飛びます。
1.銀行系のカードローン
銀行法が適用される
銀行系のカードローンは、「貸金業法(消費者金融)」ではなく「銀行法」の適用となります。
銀行系カードローンは総量規制の対象外となるため、お金を借りる際の金額の規制はありません。
銀行の自主規制で審査は厳しくなった
しかし、借り入れ金額の規制がなかったことにより、銀行系のカードローンにおいて多重債務者が増加してしまいました。
そのため2017年4月に銀行は金融庁より注意喚起を受けることになったのです。
銀行系のカードローンにおいて
・借入目安として年収の3分の1程度となった
・一定金額まで不要だった収入証明書が銀行によっては、必須書類になった
・審査が厳しくなった
などの影響が出ています。
ちなみに銀行や信用金庫、組合の長期の住宅ローンや、自動車ローンも総量規制対象外です。
2.クレジットカードのショッピング枠
クレジットカードのショッピング枠は総量規制対象外です。
クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」があります。
同じクレジットカードでもショッピング枠は割賦販売法(かっぷはんばいほう)が適用されるので、総量規制対象外です。
キャッシング枠については、貸金業法の適用なので、総量規制対象となります。
クレジットカードの「キャッシング枠」は任意で可能金額の設定ができます。
もちろん審査はありますが、希望しなければ利用枠は「0円」になりショッピング枠のみとなるので、総量規制の対象外となります。
キャッシング枠は利用していなくても、利用可能額が設定されているだけで、総量規制の対象となるので注意が必要です。
3.個人事業者ローン(ビジネスローン)の借入
総量規制は個人の借り入れが対象のため、法人向けのローンは総量規制対象外となっています。
4.除外や例外の貸付
総量規制対象となる貸付のなかに、「除外」や「例外」となり、貸付可能になるものがあります。
総量規制の例外について
貸金業者が総量規制を超えた貸付は、原則としてできません。
仮に延滞や金融事故などでのブラック情報がなくても、総量規制オーバーは絶対にNGです。
ただし「除外」や「例外」にあてはまれば、貸付が可能になる場合があります。
消費者金融のおまとめローンや1本化
総量規制の「例外」のなかに「顧客に一方的に有利になる借入」というものがあります。
消費者金融で複数ある借り入れの「おまとめ」や「1本化」することは、毎月の返済の手間を減らしたり、月々の支払い金額を減額することにもつながります。
金利の低い商品に借換え出来れば、支払い総額も減らすこともできます。
これは顧客にとって有利になる借入といえるので、総量規制を超えていても審査が通れば借入が可能です。
配偶者貸付(配偶者と併せた年収の3分の1以下の貸付)
配偶者が同意した場合に、年収を夫婦合算で計算して審査を申し込むことができる「配偶者貸付」があります。
審査が通れば通常年収0円だと、申し込みすら不可能な専業主婦でも、配偶者に安定した年収があれば合算して審査ができるのです。
しかしこの場合はいくつかの注意点があります。
- 配偶者の同意が必要
- 配偶者との婚姻関係を証明する書類が必要
- 配偶者に借り入れがあれば、それも合算される
- 配偶者貸付の商品を取り扱っている会社自体が少ないなど
手続きは色々と面倒なので、それであれば、同意している配偶者が、直接申し込みをした方が確実に早いです。
クレジットカードのショッピング枠とキャッシング枠を詳しく解説
クレジットカードのショッピング枠は総量規制の対象外で、キャッシング枠のみが総量規制対象です。
ショッピングの一括払いの場合は無利子なので感覚がありませんが、その場では支払うわけではありません。
ショッピングリボ払いや分割払いに関しては通常は利息が発生します。
つまりこれも実は借金の一部なんですね。
クレジットカードには、「ショッピング枠」と「キャッシング枠」との利用枠が2種類あります。
この「利用枠」とは、利用できる限度の金額のことです。
ショッピング枠(対象外)
ショッピング可能な限度額のことです。
貸金業法ではなく、割賦販売法が適用されるので、総量規制は適用されません。
クレジットカードのショッピング枠は「支払可能見込額※」が利用上限となるため、総量規制の対象にはなりません。
※クレジットカード利用者が1年間にクレジットカードの支払いが、いくらできるかどうか決めた金額
キャッシング枠(対象)
クレジットカードのキャッシング枠は総量規制の対象です。
ショッピング枠とは違い、キャッシング枠については貸金業法が適用されます。
しかもまだ利用していないキャッシング枠でも、カードローンなどの審査において、借入済みの金額としてカウントされることがあります。
これはキャッシング枠があれば、いつでもATMなどから簡単に利用できてしまうからです。
総量規制、主婦は借りれるの?
主婦はお金を借りることができるのでしょうか?
「主婦」とひとことで言っても
- パート、アルバイトをしている主婦
- 収入が全く0円の専業主婦
と2種類あります。
消費者金融などの貸金業者は、総量規制対象なので、収入の3分の1まで借入ができます。
パートやアルバイトをしている場合は、その収入をもとに審査をします。
しかし専業主婦の場合では、どんなに家事や育児を頑張っても、実質の収入が0円のため申し込みすらできないのです。
専業主婦は全くお金を借りることができないの?と疑問に思うところですが、いくつ方法があります。
- 銀行系のカードローンに申し込む
- 配偶者貸付で申し込む
1、銀行系のカードローンに申し込む
金利も低い銀行系のカードローンに関しては、貸金業法ではなく銀行法が適用されます。
そのため総量規制対象外となるので申し込みが可能です。
ただし銀行によって規定が異なるので、確認してから申し込みをしましょう。
この場合、配偶者に安定した収入があることが前提なのと、貸付の限度額は30万円~多くても50万円くらいです。
配偶者の勤務先への在籍確認はしないので、通常はバレる可能性はありません。
2、配偶者貸付で申し込む
配偶者貸付については、先ほど説明しましたが、手続きが面倒なのと、配偶者貸付の商品を取り扱っている金融業者がほとんどないのがデメリットです。
大手の消費者金融での取り扱いはありません。
総量規制を「年収」から計算
それでは実際に自分の年収で、いくらまで借入できるのかを計算してみましょう。
ちなみに「年収」とは、保険や年金、税金などを引いた手取りの金額ではなく、引かれる前のボーナスなどを含めた全ての金額です。
貸金業法の中で「年収」として法的にカウントされる収入について説明します。
年収に含まれるもの
給与、年金、恩給、不動産などの賃貸収入などの定期的な収入で、法的に定められているもの
年収に含まれないもの
競馬、宝くじ、パチンコ、ギャンブルなどでの一時的な収入
安定した収入のない主婦や、無職の方は原則として貸金業者への申し込みができません。
総量規制は年収の3分の1を超えない金額まで貸付可能となっいて、50万円を超えない貸付や、他社を含めて貸付金額が100万円を超えなければ自己申告だけで、収入証明書は必要ありません。
しかし審査で自分を良く見せようとして、大幅に大きな年収金額を申告しても、大抵は勤務先の規模や年齢、勤務年数などでバレてしまいます。
そうなると虚偽申告者として審査に落とされたり、わざわざ収入証明書の提出を求められる可能性があります。
総量規制を気にせずにお金を借りたい!という方には、金利も低い銀行系のカードローンをおすすめします。
総量規制対象外の銀行系カードローン
1.三菱UFJ銀行カードローン
メガバンクのひとつである三菱UFJ銀行のカードローンの「バンクイック」は銀行系のカードローンとしてもかなりオススメです。
消費者金融の平均金利年18.0%と比べて金利が低く上限金利でも年1.8%~年14.6%です。
さらに無人機としての「テレビ窓口」の融資までのスピードは、とてもスピーディーです。
申し込みからカード発行まで最短40分なのでスピードを誇る消費者金融と同じくらいです。
しかも土日祝日も契約OKなのは、急な出費や平日忙しい方には嬉しいですね。
三菱UFJ銀行カードローンのATMからイーネットATM、ローソンATM、セブンイレブンATMの手数料はいつでも無料です。
2.三井住友銀行カードローン
三井住友銀行カードローンも金利が低い銀行系のカードローンです。
口座がなくても契約できますが、口座があると本人確認や来店不要でWebで完結契約ができます。
しかも借入も返済も三井住友銀行のATMはもちろん、イーネットATM、ローソンATM、セブン銀行ATM、ゆうちょ銀行ATMから手数料無料で利用できます。
3.みずほ銀行カードローン
限度額は10万円~800万円と業界でも最高水準の金額です。
金利は審査で決まりますが、上限でも年14.0%と低金利です。
みずほ銀行の口座は必須ですが、口座引き落としが不足した際に自動で貸付を行うサービスがあります。
その他専業主婦向けの商品など、種類が豊富です。
⇒ みずほ銀行ATMにカードローンの申し込み!即日借りれる?
4.その他銀行
他にもネット銀行や、地方銀行の銀行系のカードローンはたくさんあります。
ネット銀行の特徴としては、ネットで手続きを行うため人件費や店舗にかける費用を金利で還元しているため低い金利で利用しやすくなっています。
地方銀行は、地域制限がなく全国区の借入可能なところもありますが、地域制限のあるところもあります。
もともと利用している銀行であれば、給料振り込みや日々の利用などで頻繁に使っているので、そのぶん金利や手数料の優遇があったりするので、その辺りを調べて自分に有利な情報があるかを確認しましょう。
総量規制で借入ができなくなったのであれば、総量規制対象外の銀行系のカードローンに相談してみるのもよいでしょう。
ちなみに、奨学金は総量規制の対象外?
奨学金は貸金業ではないので総量規制対象外ですが、3か月以上の長期延滞はブラック入りします。
奨学金とは、経済的に困難な学能力のある学生に対して、金銭の給付を行う制度です。
保護者が支払う教育ローンとは違い、学生が借主となり、在学中は無利子で、返済は卒業してからとなっています。
ただし、奨学金にも「借りて返済するもの」「給付され返済不要なもの」「返済の代わりに働くもの」など色々な種類があります。
奨学金に関しては、3ヶ月以上の長期延滞さえしなければ、信用情報機関に登録されることはありません。
まとめ
総量規制は多重債務に陥らないための、大切な法律です。
しかし今まで総量規制以上の金額を、繰り返しの利用で少しずつやりくりしてきた方や、専業主婦で利用してきた方は返済のみになってしまいました。
そうなると今までの生活がしにくくなってきてしまいます。
こういった人それぞれの事情はありますが、法律として定められている事なので違反するわけにはいきません。
その場合は銀行系のカードローンに相談したり、おまとめローンを利用するなど、アンテナを高くして自分に都合のよい利用を考えましょう。
結局借金は自分のお金ではないので、まず返済のみに徹することも大切です。
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