こんにちわ「カードローンのいろは」管理人の友美です。
消費者金融や銀行カードローンでお金を借りるには「継続的で安定的な収入」が求められるため、年金受給者の方や無職・専業主婦の方は不利になります。
といっても、年金受給者の方や無職の方がお金を借りる方法はあります。
たとえば「みずほ銀行カードローン」や「レイクALSA」は、年金収入のみでも利用可能です。
さらに「年金担保融資制度」「求職者支援制度」などの公的制度や、配偶者の収入に応じて利用できる「配偶者貸付制度」といった方法についてもご紹介します。
年金受給者の方がお金を借りる3つの方法
1.年金収入のみでも利用できるカードローン
年金を収入とみなされる場合は、一般の方と同じ様にカードローン等を利用することが可能です。
しかし、年金収入のみでも利用できるカードローンはそこまで多くはありません。
大手で言えば「みずほ銀行カードローン」や「レイクALSA」などが、年金収入のみでも利用できるカードローンとなっています。
ただし、注意しなければいけないのは年齢制限で、それぞれの上限年齢を上回ってしまった場合は、借り入れを行うことはできません。
2.銀行フリーローンを利用
銀行で融資を受ける場合に利用できるのはカードローンだけではなく、フリーローンを利用するという選択肢もあります。
ただしフリーローンもカードローンと同様に、年金収入のみで利用できるケースはあまり多くありません。
メガバンクが扱っているフリーローンには年金収入のみで利用できるものはなく、地方銀行まで範囲を広げて考えても千葉銀行などの一部の銀行が扱っているフリーローンのみです。
3.年金担保融資制度を利用
他の方法としては、銀行等のキャッシングサービスではなく「公的な融資制度を利用する」という方法が考えられます。
年金を担保にできる唯一の制度
年金受給者が利用できる融資制度には、独立行政法人福祉医療機構が取り扱っている年金担保融資制度があります。
年金を担保として融資を受けることが唯一認められている制度です。
1.2~1.9%の超低金利
年金を受ける権利(受給権)を担保にすることで、10万円~200万円の範囲(資金使途が「生活必需物品の購入」の場合は10万円~80万円)での融資を受けることが可能です。
通常のカードローンだと18%近い金利が設定される中で、
- 年金担保融資であれば1.9%
- 労災年金担保融資であれば1.2%
という超低金利で融資が受けられるというメリットがあります。
非常に便利な制度ではありますが、返済は支給されるべき年金の金額から返済分が差し引かれる形で行われます。
将来的に受け取ることのできる年金が減ることになる点には注意が必要です。
無職の方がお金を借りる場合
無職の方の場合はどのような方法で融資を受けることが可能なのでしょうか。
年金受給者の方とは異なり「収入」と換算されるものがないため、別の方法を利用する必要があります。
1.総合支援資金を利用
総合支援資金とは、融資を受けることで自立が見込まれる生活困窮者が利用できる制度のことで、融資を受けるためには原則として自立相談支援事業の利用が必要となります。
利用に際しては以下の条件を全て満たしている必要があります。
- 失業や収入の減少等で生活に困窮している低所得世帯である(市町村民税非課税程度)
- 住居がある、もしくは住居の確保が確実に見込める
- 県や市区町村の社会福祉協議会やその関係機関からの継続的な相談支援を受けることに同意している
- 失業給付・生活保護・職業訓練受講給付金等の公的給付・貸付を受けることができずに生活費をまかなうことができない
- 貸付と支援を行うことで、自立した生活を営みながら貸し付けた資金の返済が見込める
- 公的な書類で本人確認が可能である
原則として連帯保証人を1名以上立てることが必要ですが、連帯保証人を立てられない場合でも申し込みは可能です。
ただ、連帯保証人を立てた場合は無利子で融資を受けられる(連帯保証人がいない場合は年率1.5%)ので、できれば連帯保証人を立てた上で申し込みたいところです。
実際に融資を受けられるかどうかは社会福祉協議会の判断によるので、まずは市役所等に設置されている窓口に相談をしにいってみるといいでしょう。
2.求職者支援制度を利用
ハローワークを利用して求職活動を行っている方であれば、求職者支援制度を利用することが可能です。
本人収入・世帯収入・資産等において支給要件を満たす場合には「職業訓練受講給付金」を10万円を上限として受け取ることができます。
これは融資ではなく「給付金」なので、返済の必要がないのも大きなメリットです。
ただし、職業訓練受講給付金はあくまで求職者支援制度の一環なので、求職者支援訓練を受けることが給付の条件となります。
求職者支援訓練を受けずに職業訓練受講給付金だけを受け取るような行為は、不正受給の対象となる受給額の3倍までの納付・返還といったペナルティが処される場合があるので注意しましょう。
3.配偶者貸付制度を利用(専業主婦の方限定)
専業主婦の方であれば、配偶者の収入を利用して融資を受けることができる「配偶者貸付制度」が利用できる場合もあります。
配偶者貸付制度とは総量規制の中の例外的な制度であり、本人の収入だけではなく本人と配偶者の収入を「世帯全体の収入」として、その金額の3分の1までであれば融資を受けることを可能にするという制度です。
例えば専業主婦本人の年収が0円であったとしても、配偶者である夫の年収が600万円であれば配偶者貸付制度を利用することで、600÷3=200万円までの融資を受けることが可能になります。
行っている業者は少ない
専業主婦の方からすれば非常にありがたい制度と言えますが、実際のところこの配偶者貸付制度が利用できるキャッシングサービスはあまりありません。
その理由のひとつとして、必要となる書類や手続きが多いからです。
配偶者貸付制度を利用するためには、
- 配偶者の同意書
- 住民票
- 配偶者との婚姻関係を示す書類
- 配偶者の年収を証明する書類
などを提出しなければならず、通常の手続きと比べるとかなり煩雑であるため業者側としても敬遠しがちになるのです。
そして、これらの煩雑な手続きを行ったとしても借り入れを行うのは主に専業主婦であるため多額の借り入れを期待しにくいのも、配偶者貸付制度が利用されにくい一因となっています。
楽天銀行スーパーローンや中小の消費者金融がおすすめ
大手消費者金融では配偶者貸付制度を利用できるところはほぼありません。
配偶者貸付制度を利用したい場合には中小の消費者金融を検討するか、楽天銀行スーパーローンなどの一部の銀行カードローンを検討するのがいいでしょう。
⇒ 専業主婦OK!楽天銀行スーパーローン(カードローン)の審査
無職・年金受給者の方が借り入れを行う際の注意点
借りすぎない
まず1つは「借りすぎない」ということです。
借り入れられる金額自体そこまで大きくはないと思いますが、仮に自分が思っている以上の金額を借り入れられる場合でも必要最低限の利用にとどめておくことで、返済の際の負担を軽くすることができます。
返済計画をたてる
特に無職・年金受給者の方の場合は返済の際に苦労することが多いので、慎重な返済計画を立てておく必要があります。
返済の当てにしている収入が少しの間無くなったとしても、貯金等の蓄えを崩していけば数か月間は返済することができる、それぐらい余裕をもった返済計画を立てておいたほうがいいでしょう。
安易に融資OKを伝えてくる業者は逆に注意!
闇金業者の可能性大
年金受給者の方や無職の方というのは、一般的な社会人の方と比較するとどうしても返済が行われないリスクのある貸付対象者となってしまうことは否めません。
ですから業者のほうからもろ手を挙げて「年金受給者の方・無職の方大歓迎!」などと言ってくることはほぼないのです。
もし仮にそのような業者に出会ったとすれば、それは十中八九闇金業者と考えて間違いありません。
闇金業者は正規の業者ではないため、法律を守る必要がありませんしもっと言ってしまえば審査すら行う必要が無いのです。
法外な金利や厳しい取り立てが待っている
融資してほしいといってきた相手に対して法外な金利で融資を行い、厳しい取り立てを行う・・・
闇金業者は一度利用してしまうと、蟻地獄のような返済の底なし沼にハマってしまいます。
どれだけ正規の業者で融資を断られて焦ったり落ち込んでたりしていようが、闇金だけは絶対に利用してはいけません。
まとめ
消費者金融や銀行のキャッシングサービス以外にも、公的な制度を利用できる場合があるということがお分かりいただけたでしょうか。
これらの制度を知っているかいないかで、お金がピンチになってしまった際に乗り切れるか乗り切れないかが変わってしまうこともあります。
自分の今の状況だとどのような制度が利用できるかということは、知っておいてほしいと思います。
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