こんにちわ「カードローンのいろは」管理人の良太です。
このページでは「借り換えローン」と「おまとめローン」の違いや特徴を紹介します。
毎月のローン返済が苦しいあなたへ。
返済の負担を軽くする方法として、借り換えローンとおまとめローンがあります。
この記事では、借り換えローンとおまとめローンの違いや特徴、審査の難易度について解説します。
借り換えローンとおまとめローンの違い
既存の返済先が1社か複数社かの違い
厳密に言うと、借り換えローンは、現在の返済先が1社である場合に、より金利が低くなる他社へ借り換えるものです。
おまとめローンは、現在の返済先が複数社である場合に、他社へ借り換え、返済先を1本にまとめるものです。
より細かな違いは、それぞれのローンの特徴で見てみましょう。
借り換えローンの特徴
借り換えローンは、おまとめローンに比べ、返済の負担を減らす仕組みがよりシンプルです。
なぜなら、1社からお金を借りている場合に、より金利の低い他社に借り換えるだけだからです。
のりかえローンと呼ばれることもあります。
おまとめローンの特徴
おまとめローンは、複数ある借金を1社にまとめるという構造上、返済の負担を軽くする方法が複雑になります。
おまとめをすることでお得になる可能性が高いですが、逆に損をするという場合もあります。
返済総額を抑えたいのか、月々の返済額を安くしたいのか、何を優先するかでプランの組み方は変わるからです。
金利が下がっても返済総額が増えてしまう例もあります。
金融業者によって呼び方が違う
金融業者によって「借り換え」と「おまとめ」は、呼び方や商品名の違いでしかないという側面もあります。
例えばアイフルは、過去にアイフルの利用歴がある人には「おまとめMAX」、アイフルの利用が初めての人には「借り換えMAX」の商品を売っています。
⇒ アイフルの「おまとめMAX」「借り換えMAX」はこちらで解説
両者の違いはそれほど重要でない
「借り換え」と「おまとめ」は同じように扱われる場合もあり、その違いはそこまで重要ではないと言えます。
どちらも金利を低くして、返済総額を抑えるなど、借金返済の負担を抑えるのを目的とします。
⇒ おまとめローンのデメリット5つ!知らないと損する注意点を解説!
借り換え・おまとめローンのメリット、デメリット
借り換え・おまとめローンのメリット、デメリットについて見てみましょう。
借り換え・おまとめローンのデメリット2つ
返済総額が増える場合がある
おまとめローンによっては、返済総額が増える場合があります。
複数の返済をおまとめすることで、毎月の返済額を抑えることができても、返済期間が長くなると、返済総額が増えることもあります。
返済期間を延ばして月々の返済額を抑えるか、返済期間を短縮して返済総額を抑えるかは、個人の調整によるところです。
通常のフリーローンより審査が厳しい
おまとめローンはその性質上、融資金額が高額になります。
融資金額が高額になることにより、審査基準も上がるので、返済能力や信用情報の面でより高い評価が求められます。
⇒ 審査が甘いキャッシング会社は?通らない理由・落ちた理由も教えます
借り換え・おまとめローンのメリット5つ
1.月々の返済額を抑えられる
月々の返済額が高くて負担が大きすぎるという人にとって、返済額を抑えることで生活に余裕が生まれるのは嬉しいメリットです。
2.金利を低くできる
金利が低くなれば、利息が安くなります。
ローンの利用に対して支払うお金が安くなるので、よりお得にローンを利用できるということです。
3.返済日・返済先を一つにできる
返済日・返済先が一つになると、返済の手間も省け、気持ちに余裕が生まれます。
返済のことを気にかける時間も減ることでしょう。
4.返済総額を抑えられる場合がある
おまとめローンの返済プランの組み方にもよりますが、低金利になることで利息も安くなるので、返済総額を抑えることができます。
ポイントは月々の返済額がある程度かかっても、返済期間を短くすることです。
5.総量規制の対象外である
おまとめローンは総量規制の対象外なので、現在自分の借金がいくらなのかを気にせずに借りることが出来ます。
返済能力さえ認められれば、かなり高額のお金を借りることも可能になります。
おまとめローンはプランの組み方が大事
おまとめローンはその性質上、月々の返済額や返済期間などのプランの組み方によって返済総額が増えてしまう場合もあります。
そこでおまとめローンの3つのポイントについて見てみましょう。
おまとめローンの効果を得るためのポイント3つ
例えば3社の返済を1社にまとめる場合、
- 新しく借り入れする会社の金利を3社すべてよりも低くできるか
- 返済期間を短縮するのか、延ばすのか
- 月々の返済額を高くするか、安くするか
といった3つのポイントが重要になります。
借り換え先の返済プランをどのようにするかによって、おまとめの効果が変わります。
おまとめ効果の例
3社から借りた140万円を月55,000円ずつ返済していた場合
消費者金融A、B、C社から以下の表の内容で借りていたとします。
※表は横にスクロールできます。
借入金額 | 金利 | 月々の返済額 | 返済回数 | 返済総額 | |
A社 | 30万 | 18% | 15,000円 | 24回 | 360,000円 |
B社 | 50万 | 17% | 18,000円 | 36回 | 648,000円 |
C社 | 70万 | 15% | 22,000円 | 34回 | 748,000円 |
借り入れの総額は140万円で、月々の返済額は3社合わせて55,000円、3社合わせた返済総額は175万6千円となります。
月々の負担を30,000円に抑えることができた
上記の3社からの借り入れをD社におまとめすると以下のようになります。
※表は横にスクロールできます。
借入金額 | 金利 | 月々の返済額 | 返済回数 | 返済総額 | |
D社 | 140万円 | 15.0% | 30,000円(最終回のみ14,221 円) | 71回(5年11ヶ月) | 2,114,221円 |
おまとめ前とおまとめ後の変化は以下のようになります。
おまとめ前 | おまとめ後 | |
月々の返済額 | 55,000円 | 30,000円 |
返済期間 | 36回(3年) | 71回(5年11ヶ月) |
返済総額 | 175万6千円 | 211万4,221円 |
結果、返済総額が増えた分、返済期間を延ばして、月々の返済の負担を抑えることができました。
他の方法として、返済期間を短縮して返済総額を抑えることもできます。
おまとめローンは目的によって、利用の仕方が変わります。
プロミスにもある「おまとめローン」
プロミスのおまとめローンは最大300万円まで借りることが可能です。
主婦・学生でもおまとめ可能
アルバイト・パートによる安定収入があれば、主婦・学生の方でもおまとめローンを利用できます。
大手消費者金融ならではの審査スピードで、即日で審査結果が出ます。
あなたに合った返済方法を選べる
インターネットバンキングや提携ATM、口座振替などといった複数の返済方法、返済日を選択することができます。
プロミスにはフリーローンの商品もあるので、他社のおまとめ金額によってはフリーローンでも対応できます。
借り換え・おまとめローンの審査は厳しい?
通常のカードローンより審査が厳しい
借り換え・おまとめローンの審査は通常のカードローンよりも厳しくなります。
おまとめローンは、他社からの複数の借り入れを1本にまとめるという性質上、融資額がどうしても高額になる傾向があるからです。
借りるお金が高額になるということは、それだけあなたの信用力が必要となるのです。
多重債務者を対象としたローン
おまとめローンは、すでに何件か借り入れがある人を対象としたローンなので、融資をする相手は多重債務者ということになります。
そのため、確実に返済をしてもらえる相手かを見極めるため、時間のかかった慎重な審査を行います。
審査項目は、年収や職業・勤務先といった属性、信用情報の内容など、通常のカードローンと基本的には同じです。
また、高額の貸付となるため収入証明書の提出が求められます。
総量規制の対象外である
おまとめローンは、総量規制の対象外です。
総量規制とは年収の1/3を超える金額を借りることはできないという決まりですが、これは債務者の借りすぎ防止を目的としたものです。
そのため通常のカードローンは総量規制の対象となり、年収の1/3を超える金額を借りることはできません。
しかし、おまとめローンは多重債務者の返済の負担を軽くすることを目的とした「返済専用」の商品です。
貸金業法で言う「顧客に一方的に有利となる借り換え」となるため、総量規制の対象外となります。
消費者金融のおまとめローンは使途が限定的
消費者金融の借り換え・おまとめローンは、借り換えの対象となるローンが貸金業者(消費者金融)からの借り入れに限られ、銀行カードローンのおまとめには利用できません。
消費者金融には貸金業法、銀行には銀行法が適用されることが理由です。
一方で銀行の借り換え・おまとめローンは、銀行や消費者金融への支払いを借り換え・おまとめできます。
フリーローンもおまとめローンとして利用できる?
みずほ銀行とレイク返済を一本化した体験談
フリーローンは使いみちが自由なローンであるため、おまとめローンの代わりとして、他社の返済をおまとめすることもできます。
もちろんフリーローンの利用限度額が、複数の返済をおまとめできるほど高額であることが条件です。
筆者の体験談ですが、みずほ銀行カードローンを長年のあいだ順調に遅延することなく返済を続けることで、利用限度額が100万円にアップしました。
そこで他社(レイク)から借りていた60万円を一括で完済しました。
⇒ おまとめローン|みずほ銀行とレイク返済を一本化した体験談
返済額・金利ともに少なくできた
結果、月々の返済額が3万円から2万円に減り、金利を低くすることに成功したのです。
フリーローンをおまとめローンとして利用する例では、限度額が高めに設定された楽天銀行スーパーローンやイオン銀行カードローンも有名です。
この2社のフリーローンは比較的低金利で借りれる可能性がありますが、おまとめ専用ではないので総量規制の対象となります。
⇒ 総量規制(そうりょうきせい)とは?
まとめ
借り換えローンとおまとめローンの違いは、既存の返済先が1社であるか複数社であるかの違いです。
1社への返済を他社に借り換えるのが「借り換えローン」、複数社への返済を1社にまとめるのが「おまとめローン」で、金融業者によっては同じものとして扱われることもあり、違いはそれほど重要ではありません。
どちらのローンも、債務者の返済の負担を軽くすることが目的なので、一般的に金利が低く設定され、融資額も高額になります。
そしてその分、審査基準が上がるので、通常のカードローンよりも審査が厳しくなります。
毎月の返済の負担が大きい方、金利を下げて返済総額を抑えたい方におすすめです。
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